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鍵屋の個人事業主として向いている人の特徴とは? 鍵屋を成功させるためのポイントを解説
働き方が多様化している中、個人事業主の鍵屋として仕事をおこなう人たちが増えています。今まで会社員として働いていた人たちが、個人事業主として事業に挑戦することは非常に素晴らしいことですが、求められる資質や能力には大きな違いがあります。
本記事では、鍵屋の個人事業主に向いている人の特徴や向いていない人の特徴、鍵屋として独立する際に抑えておくべきポイントについて解説します。
【目次】
1.鍵屋の個人事業主に向いている人の特徴
1.1 責任感を持って仕事している
1.2 決断力がある
1.3 常に知識や技術を高める努力をしている
1.4 お金の管理ができる
1.5 器用で几帳面
2.鍵屋の個人事業主に向いていない人の特徴
2.1 失敗を恐れている
2.2 何も考えずに行動する
3.鍵屋として独立する際に抑えておくべきポイント
3.1 開業の手続き
3.2 知識や技術
3.3 開業資金
3.4 お金の管理
4.まとめ
1.鍵屋の個人事業主に向いている人の特徴
個人事業主の鍵屋として働いていくには、組織の一員として働く会社員とは異なる資質が求められます。ここからは、鍵屋の個人事業主に向いている人の特徴について解説します。
- 責任感を持って仕事している
- 決断力がある
- 常に知識や技術を高める努力をしている
- お金の管理ができる
- 器用で几帳面
1.1 責任感を持って仕事している
鍵屋に限らずですが、どのような仕事をするにしても責任感を持って行うことは非常に重要です。特に個人事業主は、会社が管理してくれるわけではないので、自分自身で全てを管理しなければなりません。仕事のスケジュールから依頼された業務の対応など、全て自己責任でおこなう必要があります。責任感を持って仕事をしていると、顧客や取引先から「信頼して任せられる」と良い評価を得ることができ、事業の発展につなげることができます。
1.2 決断力がある
個人事業主の鍵屋として事業をおこなっていくためには、さまざまなことを自分自身で判断し、決断していくことが必要です。どのように事業を展開していくか、どのように依頼を受けてどのような内容で引き受けるかなど、さまざまな判断・決断をしていく必要があります。個人事業主の鍵屋として成功するには迅速かつ的確な決断力をもっていることが重要です。
1.3 常に知識や技術を高める努力をしている
鍵屋としてお客様に信頼される一番のポイントは、プロとしての知識と技術です。鍵を通してトラブルなどから人々を守るプロとして、お客様に信頼される知識と技術を身に付ける必要があります。独立当初は安い単価で請け負っていた仕事も、お客様から信頼される技術となると、単価を上げることもできるようになってくるでしょう。しかし、そのためにはお客様に提供できる価値をどんどん高める必要もあります。
そのため、事業を安定的に継続・発展していくためには、常に知識や技術を高める努力が必要です。スキルの高さや対応できる幅を広げることは、それだけで顧客からの信頼につながります。新しい技術や知識も身に付けるようにすることでよりお客様に求められるようになり、しっかりと収入を得ていくことができるでしょう。
1.4 お金の管理ができる
個人事業主の鍵屋として事業をおこなうなら、鍵に関しての知識や技術があるだけではいけません。しっかりとしたお金の管理能力をもつことも必要です。売り上げはどのくらいか、必要な経費はどれくらいか、粗利はどのくらいかなどを正確に把握できなければ、円滑な経営は難しいでしょう。自分でお金の管理ができているかいないかで自らの事業の発展にも大きく影響してくるといっても過言ではありません。
1.5 器用で几帳面
鍵屋は、鍵開けや鍵の修理、合鍵の作成など、細かい作業を行うことが多いです。そのため、手先が器用な人は鍵屋に向いています。一概に鍵と言っても、シンプルな構造のものから、防犯性の高い複雑な構造のものなど、種類は豊富にあります。どのような構造の鍵であっても、細かな作業で丁寧に作業をおこなうことができる人は適性があるでしょう。
また、鍵屋は世の中の人々の安全を守るための鍵に関して仕事をおこなうので、大きな責任が伴います。そのため、鍵を正確に作ったり、お客様の安心の為に正確に開錠をおこなったりなど、丁寧かつ几帳面に仕事をおこなうことが求められます。また、鍵の開錠にかかる時間は鍵の構造などによって様々です。複雑な構造で時間がかかることもありますが、それでもイライラした感情を抱かずに、粘り強く仕事をやり遂げられる人は適性があると考えられます。
2.鍵屋の個人事業主に向いていない人の特徴
個人事業主の鍵屋にむいている人の特徴を解説しましたが、逆に個人事業主の鍵屋に向いていない人はどのような特徴があるのでしょうか?ここからは鍵屋の個人事業主に向いていない人の特徴について解説します。
- 失敗を恐れている
- 何も考えずに行動する
2.1 失敗を恐れている
個人事業主としての事業は、どうしてもリスクも伴います。会社員の場合は仕事で失敗しても、それでただちに解雇されてしまうようなことはほとんどないですが、個人事業主は仕事の失敗が生活の危機に直結することもあります。そのため、失敗が許されない緊張感、先行きの保証がない不安感が常に付きまとい、リスクを恐れて行動できない人もいます。しかし、挑戦しなければチャンスを掴むことも不可能です。そのため、失敗のリスクを極端に恐れて行動が鈍るような人は、安定した働き方を選択した方がいいかもしれません。
2.2 何も考えずに行動する
考えすぎて行動できないこともよくありませんが、何も考えずに行動するのもよくありません。前述しているように個人事業主は、自分自身で責任を持って行動することが重要です。そのため、顧客の対応や顧客獲得のための施策もすべて自分で考えておこなっていく必要があります。「どのように顧客対応をすれば顧客に満足してもらえるか」「どのように顧客を獲得していくか」を十分に考えることができない場合は、まず考える力を身に着けることが先決かもしれません。
3.鍵屋として独立する際に抑えておくべきポイント
鍵屋として独立して仕事を始めるだけであれば簡単ですが、しっかりと事業を継続・発展していくことは簡単なことではありません。しかし、事業をおこなって世の中の人達の役に立っていくことは非常にやりがいのあることなのでぜひ挑戦してみてほしいです。ここからは、鍵屋として独立する際におさえておくべきポイントを解説していきます。
3.1 開業の手続き
鍵屋は必要な資格などは無いため、開業するにあたっても開業届を出せば開業可能です。開業届とは、個人が事業を始めたことを税務署に知らせるための書類のことです。開業届を税務署に提出すると、「個人事業主として所得税を納めます」と税務署に知らせることになります。
もし、今まで会社に勤めていた人は、国民健康保険への切り替えや国民年金への切り替えなど各種手続きが必要になります。今まで会社が行ってくれて簡単だったものも、個人事業主になると自分で実施すべきことが多くなるので、責任を持って行うようにしましょう。
3.2 知識や技術
鍵屋としてきちんとお客様のお役に立っていくには、専門的な知識と技術が必要とされます。個人で鍵屋として働いていく中で、鍵の仕組みや作成方法など様々な知識・技術を身に付けなければいけません。お客様が鍵屋に求めることは、信頼できる知識や技術です。お客さまが安心して依頼できるような一人前の知識と技術を身に付けられるように尽力しましょう。独学も良いですが、研修などに参加して自分が知らないことや技術を身に付けるのは非常におすすめです。
3.3 開業資金
鍵屋は様々な業務があり、行う業務によって必要な開業資金も変わりますが、開業時に必要なものとしては、鍵の開錠や修理に必要な道具一式、出張用の車があれば大丈夫でしょう。鍵の開錠や修理に必要な道具は特殊なものも必要になるため少し費用がかかりますが、それらすべてを揃えるには100万円程度あれば良いでしょう。
ただし、「業務を行う上で必要なもの」は鍵の開錠や修理に必要な道具や車くらいですが、「鍵屋としての事業を行う上で必要なもの」は他にも様々必要です。例えば、ホームページを開設するための費用や、ポスティングやWeb広告などの宣伝広告費などが必要になります。
これらの必要な資金を準備できれば良いですが、それだけの多額のお金を準備するのは正直難しくもあります。個人事業主であれば以下のような方法で開業資金を準備することも可能なので、検討してみましょう。
- 日本政策金融公庫からの融資
- 銀行からの融資
- 信用金庫からの融資
- 信用保証付の融資
3.4 お金の管理
鍵師として個人事業主を行う場合、経営者であるという意識も持たなければなりません。会社員よりも自分のお金をきっちりと管理しておくことがとても重要となります。売り上げや損益、経費などをきちんと管理し、自分の行っている事業の管理を行う必要があるのです。細かな管理が自分の事業を発展させるポイントとなり得ます。鍵師として個人事業主を行うのであれば、以下のポイントはおさえておきましょう。
- 領収書や請求書の保管を徹底する
- 銀行口座などは事業用を準備する
- 帳簿付けを日頃から行っておく
- 税金などに関する知識を身に付けておく
4.まとめ
本記事では、鍵屋の個人事業主に向いている人の特徴や向いていない人の特徴、鍵屋として独立する際に抑えておくべきポイントについて解説しました。鍵屋はやる気さえあれば誰でも始められる仕事なので、未経験で実施可能です。ただ、すぐに成功していくのは少し大変かもしれません。しかし、自らの努力次第で将来は変わっていきます。鍵屋として事業をおこなっていくためのノウハウを常に磨き上げていきましょう。